カニのふんどしって何？

カニのふんどしは、隠れた珍味？

カニが美味しい部位は、一般的に脚、蟹爪、蟹みそ、胴体の部分だと思います。
その中でも、特に蟹みそは一匹の蟹につき少ししか取れず、貴重でとても美味しいものです。酒のつまみに最高ですね。でもカニの美味しさの本領はこれらの部位だけではありませんよね。

その隠れた珍味が「ふんどし」と呼ばれる部位で、これが本当に美味！カニの身と違って歯ごたえがあり、もちもちと食感をしています。

「ふんどし」は一般的に売られる事が少ないので、この部位を知らない人、また食べられない部位と思って捨てている人も多いのではないでしょうか。漁師の人達がこの部分を「残り物」として食べたのが最初だそうで、唐揚げやてんぷらにして食べるととても美味しいのだそうです。

ところで「ふんどし」って呼ばれる部位は実はカニのお腹の部分、三角形の部分なんですね。指で押すと柔らかいので、ふんどしの他に「前掛け」「はかま」とも呼ばれています。

見た目がふんどしのような形をしているのでこの様な名前で呼ばれているようです。胴体を割る時はまずここを剥がして、指を入れてから甲羅を慎重に取るというのがカニの一般的な扱い方です。メリメリと音をたてて簡単に剥がれるます。やってみるとちょっと面白いです＾＾　

また、これ以上に珍味で美味な部分があるんですね。それは産卵期の雌ガ二のふんどし部分で、見た目は凄いグロテスクです。最初見た時は引きます。しかし食べると深い味わいもさることながら、外子はプチプチとした触感が病みつきになります。

内子も独特の触感を持ち、これまた美味しいです。酢醤油やわさび醤油で頂くと病みつきになるそうです。お酒が進みすぎてヤバそうです(^_^;)

余談になりますが、毛ガニやズワイガ二はふんどし部分が左右対称なのに対し、タラバガニやアブラガニのふんどし部位は左右対称になっていません。これは、タラバガニやアブラガニはヤドカリの一種だからです。一度確認して見たいですね＾＾